地域活性化のニュースで「流山市」というところをしばしば目にするようになりました。千葉県にあることは知っていましたが、県内のどこに位置するかまでは知りませんでした。
千葉県北西部に位置する流山市。著者の井崎義治さんは2003年に市長に初当選し、現在6期目です。
『流山市はなぜ選ばれ続けるのか』(ディスカヴァー携書、2026年)
2005年につくばエクスプレス(TX)「流山おおたかの森駅」が開通し、これにより市内を通る流鉄流山線、東武野田線、JR武蔵野線が結ばれ、東京都心へのアクセスがスムーズになりました。東京駅から出発すると、秋葉原でつくばエクスプレスに乗り換え、25分で流山に到着します。
井崎さんは幼少時より地域の特徴や土地利用の変化に興味を持っており、大学の地理学科で学んだあとアメリカの大学院で都市計画や地域計画を学び、アメリカの会社に就職して都市づくりに携わってきた、地域の専門家です。流山市長に当選後、その知識と経験をいかんなく発揮して市の発展に尽力しています。
市民の声を直接聞いて政策に反映させていくためにタウンミーティングを開催し、対面式のほかオンライン、無作為抽出型、予約不要・テーマ自由型、特定テーマのものなど、形式を多様化して特定の参加者に偏らないように工夫します。
市役所においてはマーケティング課を設置して「誰のためのサービスか」を明確にし、職員の意識改革にも取り組みました。流山市は「共働きの子育て世代」にターゲットを定め、この世代のニーズに応える政策を実現していきます。職員には「行政はサービス業であると意識を変える」「成果を出す働き方」「コスト意識を持つ」ことを求め、市政は確実に変わっていきました。
人が「住み続けたい」と思う人気のエリアには、洋の東西を問わず、共通する条件があるそうです。
①「緑の多い良質な住環境」②「快適で楽しい都市環境」
流山市では宅地や物流施設周辺に植樹し、汚濁した池を改修して自然環境を整え、駅前広場や公園でイベントを開催するなど、すべての世代が楽しめるようにしました。緑の多いところはヒートアイランド抑制の効果もあります。年々暑さが厳しくなるなか、これは大きいですよね🌳
ニュースで見る同市は緑が多く、よく整備されたところだなという印象を受けました。数々の「できない」を「できる」にしてきた流山市の今後にさらに注目です!