鈴木信幸著『会津人が書いた 只見線 各駅物語』

会津若松~小出(新潟県魚沼市)までを結ぶ、全36駅のJR只見線。廃駅となった2駅もあわせて、すべての駅を紹介🚆

 

『会津人が書いた 只見線 各駅物語』(言視舎、2024年)

幻想的な「霧幻峡の渡し」、只見川にかかる橋と山々、川沿いの集落…四季折々の絶景で有名なJR只見線。

只見線は、2011年7月の新潟・福島豪雨により甚大な被害をこうむりました。当時、東日本大震災の被害の爪あとが深く残るなか、追い打ちをかけるようなこのニュースを見て、本当に胸が痛みました。

会津川口—只見間が最後まで不通区間として残っていましたが、ついに2022年10月1日、全線が再開します。

フリージャーナリストである鈴木さんは、地元の会津坂下町(ばんげまち)出身。10番目の塔寺(とうでら)駅は実家の最寄り駅で、学生時代に利用したそうです。急勾配を上りきったところに位置し、小さな待合室のほかには人工物はありません。駅から徒歩で約20分、車で約5分のところに、一木造の千手観音立像「立木観音」が祀られている恵隆寺があります。

駅周辺の観光スポットだけでなく、只見線を利用した地元の人の通学秘話、伝統の祭り、名産品、食文化など、地域の生活文化情報が盛り込まれていて、只見線をより深く知ることができます。

ダイヤは1時間に1、2本。巻末に鈴木さんおすすめ「只見線1泊2日の旅」を紹介してくれています。乗るだけではなく、ぜひとも駅から降りて観光・買い物・宿泊をしてほしいと鈴木さん。

私は2番目の七日町駅を利用したことがあります。会津若松駅からはすぐで、西洋風に改装された駅カフェがあります。ここで降りると、向かい側の阿弥陀寺をはじめとして、七日町通りを散策できます。次はぜひとも絶景エリアまで足を伸ばしたいものです。