國學院大學観光まちづくり学部准教授の嵩和雄さん、鳥取大学地域学部教授の筒井一伸さん、2人の専門家による地域活性化の事例を扱った本です。
『イナカをツクル―わくわくを見つけるヒント』(コモンズ、2018年)
タイトルの「わくわく」から分かるように、いろんなきっかけから移住につながる事例が紹介されています。それこそ、さきにポストした「聖地巡礼」まで!
見開き右ページに本文、左ページに写真、図解、新聞記事などが掲載されており、コンパクトにまとめられていて非常に読みやすいです。
個人的に興味深かったのは「国防としての地域政策」。
2017年4月に施行された「※特定有人国境離島法」(通称)に基づき、離島を無人にしないよう、同法で指定された有人離島について定期航路運賃の値下げ、滞在型観光の促進、住民および移住者への起業・継業支援などを行っていくものです。
日常の暮らしのなかで、領海侵犯などを身近に感じているところも多いはず。私はいまいち実感が伴わないというのが正直なところですが、意識し続けることを心がけています。
この法律は離島を対象にしていますが、「国防としての地域政策」の章では、それ以外の地域についても支援が必要であると書かれており、私も同感です。
※この法律は2027年3月31日まで、10年間の時限立法です。