移住に関心を持ってから、最初に読んだ本です。イケダハヤトさんのブログを発見し、その流れで、本もこんなに書いてるんだと知ってさっそく読んでみました。
『まだ東京で消耗してるの?』(幻冬舎新書、2016年)
なかなか刺激的なタイトルのこの本、2014年に家族とともに高知県へ移住したイケダさんの実践録。当然のことながら高知県の情報がいろいろのっているので、高知への移住を考えている方にとってはさらにお得です。
満員電車に揺られる通勤ならぬ「痛勤」の状況、高い住宅費用、トイレにも行列といった東京の住みにくさに触れたあと、地方の良さへと話が進みます。特産物の開発、温泉、民泊など、地域でできる事業実例・アイデアを次々に紹介。イケダさんが実際にやるという以外にも、「皆さん、こんなことできますよ、できそうですよ!」と提案してくれているようでもあります。
一方で、地元の事業は地元企業が受注すべきであること、地元にお金を落とすことの大切さにも言及しています。
そして大切な、移住で失敗しないためのステップと知っておきたい制度についても解説してくれています。
奥さまの意見がのっていること、移住に関する「よくある質問」があるのも非常に参考になります。親しみやすい文体でとても読みやすく、一気読みしました。
2016年出版の本なので内容は古いところもありますが、安定して版を重ねています。
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私も東京では上記のことはすべて体験しました。23区外に行けば人口密度はだいぶ緩和されますが、仕事は都心に行く人が多いので、混雑に巻き込まれるのは避けられません。確かに人は多いんだよな~…。関東平野広いしな~。家賃も、地方の不動産屋の物件を見ると「この広さでこんなに安くてええん⁉」と驚きます。
ただ、美術展などの展覧会や各種イベントの多彩さにおいては東京にまさるところはなく、これらを日常的に楽しむ人にとっては東京がベストです。仕事はもちろんですが、それ以外の優先事項も決め手の1つとなります。
私は、ペーパードライバーであるという要因が大きく、県庁所在地クラスの都市がいちばん住みやすいです。