「田舎の古民家で書店や図書室、カフェなどを営みながら暮らす」
私の憧れの生活形態の1つですが、実現されている方々は全国にたくさんいらっしゃいます。ただ、一度東京で生活してみたかったので、2007年に上京しました。ドラマや漫画を見ながら、東京ってどんなとこかな、新宿や原宿とか楽しいところがいっぱい、芸能人にもよく会うんかな~、一回住んでみたいなと想像をふくらませていました。
東京に来たばかりなのに、すぐ有楽町の「ふるさと回帰支援センター」を訪れました。今でこそフロアも拡大され、東京・大阪を除く45道府県の情報がそろっていますが、当時はスペースもさほどではなく、扱っている県もすべてではありませんでした。移住希望地のリサーチの際、皆さんどこを拠点にしているのかということを主に聞きましたが、近くに頼れるところがない場合は、マンスリーマンションなどに滞在する人が多いという回答でした。その後、仕事もうまく見つかったし、めちゃ楽しく刺激的な東京生活を満喫、地方移住のことは頭の片隅にはありながらも、ふだん考えることはほとんどなくなっていきました。
2011年3月11日に東日本大震災が発生し、東北応援のため、2013年のNHK大河ドラマの主人公が会津出身の「新島八重」に決まりました。この時に、ふと、そういえば昔日テレの年末時代劇スペシャルよく見てたな、「白虎隊」あったなと思い出し、東京からだったら会津アクセスしやすいじゃないか!と、旅行に行ったのです。その後前回のエントリーに書いたように、会津に魅了されたので移住も検討し、再びふるさと回帰支援センターに足しげく通うようになりました。久しぶりに訪れたセンターは、以前とはうってかわって充実しており、地方移住への関心が高まっていることを実感しました。
移住そのものについては、両親の出身地である北九州市、福岡市など、ゆかりのあるところについて考えたことがあります。夏休み、冬休みのたびに帰省していた、思い出深く大好きなところです。でも会津はまったく知らない土地であり、まさしく0からの情報集めでした。これはどの地方にも共通することだと思いますが、調べれば調べるほど、いろんな顔を持っていることが分かりました。
コロナ以後、ふたたび地方移住に注目が集まっています。移動が制限されたぶん、オンラインで各種セミナーが開催されるようになり、情報収集はしやすくなったと思います。が、移住候補地がまったく知らない土地である場合は、実際に現地に行って確認をしておかなければなりません。もうすぐ緊急事態宣言が解除されるので、気になるところがある方は是非現地に足を運んでください。