ニッポン手仕事図鑑

日本各地には数々のすぐれた伝統工芸、農林水産業や酪農畜産といった第一産業があります。しかし近年、安価な商品や原料の流通、従事者の減少などにより、知る/触れる機会が減ってきていました。

そんななか、「ニッポンの手仕事を、残していく」をコンセプトに2015年1月、大牧圭吾さんがそれらを紹介する動画メディア『ニッポン手仕事図鑑』を立ち上げ、編集長に就任しました。

2017年に『子どものためのニッポン手仕事図鑑』(オークラ出版)を出版し、若い世代への浸透をはかっています。「子どものためのニッポン手仕事図鑑」が2021年度版中学2年生の国語教科書(光村図書)に掲載され、2024年度版小学校4年生の国語教科書(光村図書)に大牧さんが文章を執筆しました。

今では動画による情報発信のほか、「年間100人の後継者を産地に」をミッションに掲げ、後継者不足の課題解決のため、「後継者インターンシップ」を全国各地で開催しています。インターンシップ先はどんどん増えており、ラインナップをみるたび、初めて知るものにたくさん出合います。

日本の伝統工芸品は「ふだん使われるものの中に美が宿る」、「用の美」の面目躍如です。また、第一産業で生産されるものはそれらの原料となるもの。なくなってしまっては何も生み出せません。

私は紙好きなので、和紙に興味があります。産地は全国にあり、用途もさまざま。文化財修理にも欠かせません。紙すき体験をしたことがないので、どこかでやってみたいな^^